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| ●熱中症による犠牲にならないために。 熱中症とは、高温環境で、生体が生理的温度調節機能の限界を超えて体温が上昇することにより発症する熱性疾患のことです。 �’�けいれん ��熱疲労 �G�射病(日射病) の3つに分類されます。 熱中症は、熱波により主に高齢者に起こるもの、幼児が高温環境で起こるもの、暑熱環境での労働で起こるもの、スポーツ活動中に起こるものなどがあります。 依然、死亡事故が無くならない状況にあります。 熱中症というと、暑い環境で起こるもの、という概念があるかと思われますが、スポーツや活動中においては、体内の筋肉から大量の熱を発生することや、脱水などの影響により、寒いとされる環境でも発生しうるものです。実際、11月などの冬季でも死亡事故が起きています。また、運動開始から比較的短時間(30分程度から)でも発症する例もみられます。 1.熱けいれん(heat cramp) 汗をいっぱいかくことによって失われた塩分(NaCl)喪失性の脱水で、高温環境での作業中、多量の汗をかいて水のみ補給した時におこります。 症状としては、発汗があり、その後、のどの渇き、めまい、頭痛、吐き気、腹痛とともに、身体各部の痛みをともなう筋れん縮、筋痙攣が起こります。体温の上昇は軽度でとどまります。 これは、汗により、喪失するNaClの補給がなく、筋の興奮性が亢進し、筋の痛みを伴う痙攣が起こるためです。これは全身性のけいれんではありません。また、平滑筋もけいれんするため、腹痛や嘔吐も起きます。 治療としては、衣服を脱がせ涼しい環境に写し、水500mlにスプーン小さじ1杯(5g)の食塩を入れて飲ませる。点滴ができる場合は、0.9%生理食塩水の点滴をおこなう。5%ブドウ糖の点滴は禁忌。 2.熱疲労(heat exhaustion, sun stroke) 発汗による脱水にくわえ、放熱反応が追いつかなくなり体温調節機能が破綻し、体温が上昇した状態で、41℃にとどまっているもの。 放置すれば熱射病(heat stroke)に移行する。 治療は、できるだけ早く体温を下げる! アルコールスポンジと送風、低体温ブランケットによる表面冷却を直腸温をモニターしながら38℃まで下げる。 意識がある場合にはsiveringを防止するため、クロルプロマジン(ウインタミン、コントミン)を10〜25mg静注、あるいは筋注する。 多くの場合、代謝性アシドーシスがあり、重曹水(炭酸水素ナトリウム;1日3〜5g)で補正する。 意識障害がある場合、マンニトール100mlを点滴静注する。 3.熱射病(heat stroke) 高温により体温が上昇し、この体温上昇により、最も体温上昇に敏感な体温調節中枢が障害される。そのため発汗などによる体温調節が行われなくなり、体温が40℃以上になり多臓器不全がおこる。中枢神経、循環器系、筋、腎、肝などすべての臓器が種々の程度に障害され最も重篤な疾患。 発症しやすい人体側の条件としては、 幼児、病人、老人で健康な若者では運動に関連しておこる。 環境側の条件としては、周囲の温度が上昇した期間が長く続いたり、湿度の高い環境で起こりやすい。 症状としては、戦慄、頭痛、手足の知覚異常、失神、痙攣、昏睡がみれれ、体温は治療されなければ40℃以上で皮膚は発赤、紅潮している。 治療として、呼吸がなかったり、脈が触れない場合はただちに心肺蘇生術を行う。脈が微弱な場合は、下肢を挙上する。吐物を誤嚥しないような昏睡体位をとる。 微温湯で皮膚を湿らせ、空気をファンであてる。アイスパックを鼠径部、腋窩部、頚部にあてる。 これらの処置をおこないつつ、ただちに医療施設に搬送する。 以上がおおまかな熱中症の説明です。 熱中症は、いくつかの症状が重なり合い、互いに関連しあって起こります。また、軽い症状から重い症状へと症状が進行することもありますが、きわめて短時間で急速に重症となることもあります。 熱中症は、大変に身近なところでおきていいます。そのため、十分にその危険性を認識しておくことが必要です。 |