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 症状からみる病名チェック
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◆股関節部痛・機能障害 ◆膝関節部痛・機能障害 ◆股関節部から足先までの下肢のしびれ、知覚異常 ◆下腿部痛・足関節部痛

 
股関節部痛・機能障害
単純性股関節炎 2〜14歳の小児(男子にやや多い)で、急に股関節の痛みを訴えて歩行困難、びっこをひく。

診断するための基準:

ゝ淦または亜急性の発症で、股関節痛があり、歩行不能または跛行を呈する。
股関節の可動域制限がある。
レントゲンで関節裂隙の開大以外の骨変化がない。
つ恐伺噺〆困筍唯劭匹如関節液の貯留を認める。
ヌ鵤化鬼屬脳評が軽快する。

治療:消炎鎮痛剤の投与をする。痛みがひどい場合は入院の上ベッド上安静目的で1〜2kgのスピードトラック牽引をすることもある。通常2週間以内に症状は消失する。予後は良好です。
ペルテス病 3〜12歳くらい(6〜7歳が最も多い)の小児でびっこを引く。男子のほうが女子より5倍くらい多い。股関節自体の痛みはほとんど訴えない。痛みを訴える場合は、同側の大腿の遠位部から膝関節前面に訴えることが多く注意を要する。
小児大腿骨近位骨端部の血行障害に起因しておこる骨端症のひとつである。多かれ少なかれ大腿骨頭に変形を生じ、その程度によっては将来的に変形性股関節症に移行する場合もある。
診断はレントゲン所見による。病早期では正面像ではっきりした所見が無く側面像にてのみ変化がみられる場合があり2方向撮影が必要である。病初期の滑膜炎期にはレントゲンでほとんど所見がなく単純性股関節症との鑑別が難しい。MRIが有用である。

ペルテス病の治療はいかに骨頭変形を少なくし将来的な股関節症を余郷するかにあり、まずは免荷装具をもちいる。
乳児化膿性股関節炎 痛みのため患肢をじっとして動かさず、一見麻痺してみえる。股関節は屈曲・外転・外旋位をとる。患側鼠径部を押すと激しく泣く。大腿近位から鼠径部付近の熱感、発赤。大腿骨近位部の皮膚のシワの非対称等 がみられる。
乳児期におこる急性の細菌性股関節炎で、おおくは大腿骨骨幹端に発生した化膿性骨髄炎が股関節に波及しておこる。
検査では発熱や白血球増多などの細菌感染症特有の全身症状が必ずしも明らかでないことが多いので注意を要する。
レントゲン検査では骨頭の外側偏位がみられることがある。
症状や検査より本性を疑う場合は、関節穿刺をおこなう。
大腿骨頭すべり症 10〜16歳の思春期の太った男児に多い。股関節痛を訴えることが多いが、大腿痛や膝の痛みを訴える場合もある。
骨頭の成長軟骨帯での力学的結合が脆弱化して骨端と骨幹端間が離開し、さらにすべりが生ずるものである。
治療として痛みのある急性のすべりには臥床牽引することもあるが手術をすることが多い。
先天性股関節脱臼・
遺残亜脱臼
developmental dislocation of the hip
(DDH)
小児期には股関節痛を訴えることがほとんどなく、うちわ歩行や跛行に母親が気ずく程度ですが、成長とともに跛行・運動時痛、易疲労感が生じ、これらは安静により軽快するのが特徴です。 診断の基準として、上記症状以外に、先天性股関節脱臼の治療歴を有する必要があります。またレントゲン所見で、骨頭の外側偏位と臼蓋形成不全を認めます。
具体的には、
Shenton線の連続性がなくなる。
Sharp角は14才以上では正常で33〜38度ですが、この角度が大きくなります。また臼蓋角も30度以上になります。
9頭の外側偏位がみることのできるCE角が20度以下となります。
す頭内縁涙痕外縁間距離が10mm以上になります。


両足で立っているときに正常股関節にかかる力は体重の約1/3といわれていますが、片脚起立の場合、体の平衡を保つため外転筋には体重の約2倍の力が働き、股関節には体重の約3倍の力が働くといわれています。骨頭が外側に偏位していると、体の中心からよけい離れることによる梃子の作用でもっと多くの力がかかるということになります。この外転筋力が低下するために疲労や跛行といった症状が出現します。

見逃されていた例このような症状がでてしまうのはわかりますが、先天性股関節脱臼の初期治療をしていたのにこのような症状がでてしまうの?と思われるかたもいらっしゃるかもしれません。これは初期治療で開排位保持による腸腰筋の短縮や中殿筋(股関節を外転させる)筋力低下など股関節周囲筋のバランス異常が生じるために、大腿骨頭が外方に移動します。この骨頭の求心性が不良で外側に偏位してると、その受け皿となる屋根の部分の臼蓋とよばれるところの発育も悪くなり、臼蓋形成不全を伴ってきます。臼蓋をつくる寛骨臼は骨頭からの適度な刺激をうけて発育していくものですが、長期間亜脱臼位にあると臼蓋上外縁は過度の圧迫により骨化が障害され、逆に臼底部では圧迫が少なくなるために骨化が進んでしまい浅く急峻な臼蓋となってしまうためです。これが臼蓋形成不全になるメカニズムです。

Trendelenburug徴候とDuchenne現象

股関節の外転筋力低下をチェックするには、患肢片脚起立させて、脚をついていない遊脚側の骨盤が沈下するかどうかをみます。骨盤が下がれば外転筋力低下があり、Trendelenburg徴候陽性といいます。1回だけでは、筋肉が頑張ってこの徴候がでないこともあるので、何回か行い、筋肉疲労させると、この徴候が出現することもよくあるので、1回だけで判断しないことです。
これと同じ原理で、患肢片脚起立で、遊脚側の骨盤が下がるのを防ぐために患者が立っている脚の側に上体を倒して、バランスをとろうとする現象をDuchenne現象といいます。

治療としては股関節外転筋力をあげるための股関節体操をしたり水泳を勧めたりしますが、非可逆的な軟骨の変性がおこる前までに股関節の求心位を獲得し、正常な股関節の発育が得られるように手術など検討する必要があります。
股関節結核 現在では稀。疑えば関節穿刺、病理組織検査をする。
 
大腿骨頭壊死 大腿骨頭壊死は一般に、大腿骨頚部骨折後や外傷性股関節脱臼後などに生じる外傷性のもの、鎌状赤血球症や潜函病、Gaucher病などに伴う症候性のもの、そして広義の特発性としてステロイド性のものアルコール多飲によるもの、そして狭義の特発性ものとして原因不明のものに分けられる。
1.外傷性のもの:
大腿骨の骨頭への血行は、主として頚部側から供給されているので骨折によりこの血行が絶たれ、骨頭側は阻血状態となり骨頭壊死がおこる。脱臼の場合、24時間以内に整復されなければ高率に骨頭壊死が生じる。

2.症候性のもの:
●潜函病は潜水夫などにみられる減圧症候群のひとつで、血中に溶解した気泡の塞栓によって生じる。
●鎌状赤血球症は、鎌状赤血球の血管内塞栓で血流の途絶が生じることにより壊死が発生する。
●ゴーシェ病は、先天性代謝疾患でリソゾームグルコセレブロシダーゼを欠損する常染色体劣勢の遺伝疾患です。ゴーシェ細胞の骨髄内増殖いよる血管の圧迫で壊死が発生する。

3.特発性のもの
ステロイドの投与、アルコール愛飲は危険因子と考えられており壊死発生に深く関連しているのは間違いないが発生機序はわかっていない。
狭義の特発性のものは30〜40歳代の男性に多い。股関節痛、臀部痛を訴える。レントゲン、骨シンチグラフィー、CT、MRI
が診断に有用である。
上・下前腸骨棘剥離骨折 13〜17歳の男子スポーツ選手に多発する。剥離骨折は筋腱付着部のはどこにでもおこりうり、骨突起部はスポーツによる過大な筋張力や伸張などの負担にさらされ、かつ骨端線部位は骨端線閉鎖までは弱点で、発育期には骨の成長が筋の成長に追いつかずアンバランスを生じ骨突起部に負担がかかる。
●上前腸骨棘剥離骨折:
上前腸骨棘には縫工筋(屈筋、外転筋)、大腿筋膜張筋(外転筋)が付着し、疾走中や動作の切り替え時、加速時などに痛みがしょうじ剥離骨折をみとめる。
●下前腸骨棘剥離骨折:
下前腸骨棘には大腿直筋が付着する。ダッシュやサッカーのキック動作ハードルの着地時などで股関節の伸展された状態で大腿直筋が急激に収縮、伸張したときに痛みが生じる
治療は冷却とまずスポーツを禁止し、約4週間の安静をする。スポーツの復帰は2〜3ヶ月が目途となる。
 
大腿骨頚部骨折 骨粗鬆症を有する高齢者が転倒し立てなくなったら、これを疑う。ほとんどの場合手術が必要。
変形性股関節症 原因不明の1次性のものと、先天性股関節脱臼、ペルテス病、大腿骨頭壊死、先天性骨系統疾患、などに続発する2次性のものがある。
急速破壊型股関節症 70歳前後の高齢者の股関節に1年以内の短期間に急激に破壊変化がおき、痛みが強い割には可動性が温存されており、感染、神経病性関節症、偽痛風、関節リウマチを否定できるものをいう。治療は最初、杖の使用、痛み止め、安静などで様子をみるが、破壊が高度になれば人工股関節置換術をおこなう。
関節リウマチ かなりの頻度に股関節の障害を伴い、人工股関節置換術を要することが多い。
弾発股 関節の屈伸にともない、痛みと弾発現象をみる。ランニングの禁止、安静、痛み止めなどの保存療法でほとんどは治癒するが、スポーツの復帰をあせらないようにして、治療期間を十分とることが大切である。難治のものや程度のひどい場合は、腸脛靭帯の切除縫縮を行う。
 
 
 
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